冬、寒さが一段と厳しくなってくると心配になるのが、水道の凍結。
特に一人暮らしのアパート住まいであれば、日中は不在にしている時間も多くなりがちですのでとても不安になります。
凍結を防ぐためには、どのような対策が必要になってくるのでしょうか。
冬の水道凍結、アパートでの体験談
水道管の凍結が起こりやすい条件は、
以下に挙げられます。
- 厳冬期
- 外気温が-4℃以下になる
- 1日中、氷点下の気温が続く
- 屋外でむき出しの水道管
この条件だけを見れば、
「私の地域はそこまで寒くならないから大丈夫♪」と
思う人もいると思います。
ですが、ここ最近の日本の冬は、
全国各地で厳しい寒さを記録しており、
九州や沖縄でも雪が降る年もあります。
ちなみに、水道水が凍る温度はマイナス4度くらいとお伝えしましたが、地域差や建物の種類によっても違いが出てきます。くわしくはこちらの記事をご覧ください。
https://shira-beru.com/touketu-ondo/
雪が降るということは、地上の気温は3℃以下になる時。
日中で3℃以下ということは、夜はもっと気温は下がります。
決して安心ということは無いのです。
水道が凍結してしまうとどうなるのか?
例えばお風呂の浴槽などに常時水を蓄えているという場合は別ですが、
水が全く出なくなってしまうので、日常生活に多大な支障をきたします。
朝起きてから夜寝るまでの生活を思い浮かべてみてください。
水が飲めない、歯を磨けない、顔が洗えない、
トイレが使えない、お湯を沸かせない、
洗濯が出来ない、シャワーが使えない、
ご飯を炊けない、使った食器を洗えない・・・etc
はっきり言って、生活が成り立ちません。
軽い凍結であれば、凍った部分にタオルなどを巻いてゆっくりお湯をかけたり、
ドライヤーなどで温風を当てるなどして溶かすことが出来れば、復活します。
自然解凍が望める場合もあります。
ですが、凍結が広範囲に及んでいる場合は、水道業者に依頼するしか方法はありません。
修理費用は、平均で2万円くらいとされています。
また、水道業者に修理を依頼しても、冬は凍結トラブルが急増しますので
すぐに対応してもらえるとは限りません。
そうなると、修理までの間は水が全く使えないことになります。
そういえば昔、北海道の企業で働いていた時に
当時の同僚(男性・東京出身)が、
一人暮らしをしていたアパートの水道管を
凍結させてしまったことがありました。
彼は朝早く会社に来て、歯磨きと洗顔をしていました(笑)
水道業者を呼んだそうですが、時期が時期で込み合っており、
対応が翌日以降になると言われたそうで、
その日のお風呂は銭湯を使用したそう。
でもトイレがどうしても困ったと言っていました。
帰宅するまでに極力外で済ませるようにして、
帰宅後は、近所のコンビニのトイレを使用したとのことです。
幸い、翌日の午前中には修理業者が来てくれて
事なきを得たそうですが、
なんともかわいそうに思ってしまった記憶があります(^^;)
そうならないためにも、いざという時のために
凍結防止策を心得ておく必要があります。
アパートでの水道凍結防止・3つの対策
水道凍結は一度凍ったらやっかいなことになります。
しっかりとした対策を行っておきましょう!
ちなみに、冬の寒さが厳しい東北・北海道地方や標高の高い土地、山岳部など寒冷地の住宅の水道管はどのようになっているのでしょうか。
外気温よりも温かい地中の、深いところに埋められており、
本来屋外に設置する止水栓が屋内にあったり、地上に出ている水道管も、
専用の電気ヒーターで暖められるようになっています。
水道凍結を防ぐための工夫が、建物の施工段階からあらかじめ施されています。
そして、外は寒くても部屋の中は温かいので、実はよほどのことがない限りは、凍結しにくくなっているわけです。
私(この記事の著者)は、東北北部生まれ・北海道育ちという生粋の北国人なのですが、
実家(一軒家)でも、一人暮らし時のアパートでも幸運にも、これまで一度も
水道管凍結に出くわしたことがありません。
(これはこれでめずらしいと思います・・・)
ですので本当に危険なのは、寒冷地仕様になっていない、
比較的温かいとされている地域の住宅の水道管なのです。
では、実際に凍結を予防するにはどうしたらよいのか、
その方法をご紹介します。
事前に水抜きをしておく
水道の元栓を閉めて、水を全て出し切ってしまい、
水道管を空っぽにしておく方法です。
今夜は危険な寒さだなぁと思った時や、
冬に数日自宅を留守にする場合は、これが一番確実です。
多少面倒な作業ではありますが、
凍結修理にかかる費用と比べたら損はありません。
水抜きの仕方は、それぞれの建物によって異なりますので、
事前に確認しておいたほうが良いでしょう。
水道から水を出しっぱなしにしておく
気温が0℃を下回っても、
水は流れている状態であれば凍りません。
気温の低い夜などは、流しっぱなしにしておくと
凍結しにくいでしょう。
ただし、ポタッポタッという量だと
そのまま凍結してしまう恐れがあります。
チョロチョロといった
途切れず糸を引いているような量が好ましいです。
水道代が気になるところですが、
こちらも前述同様、凍結修理にかかる費用と比べたら損は無いです。
水道管にタオルなどの保温材を巻く
外気にむき出しとなっている水道管には、タオルや使い古した布などを
直接巻いておくのも良いでしょう。
ホームセンターに行くと、水道管に巻くだけの凍結防止カバーなども
販売されていますので、タオルでは心配という人は、
そちらを活用するのも良いですね。
とにかく凍ってしまってからでは遅いので、
普段から凍結予防方法を意識しておくと良いですね。
冬の水道凍結は全国どこでも起こりえること
冬の水道凍結の心配は、寒冷地だけに限ったことでは決してありません。
実際に寒さが厳しくなってきたときは、「対岸の火事」だとは思わず、
慌てないように心がけておきましょう♪