山手線は東京都にあるJR東日本が運営している鉄道路線の一つです。
一定の区間をクルクルと回っており、いわゆる「環状線」と言われるものです。
そんな山手線なので運賃も一定。駅の個数で運賃が決まります。
しかしこれは切符購入での料金で、定期券の場合は変わってきます。
同じ駅を通っても距離が変われば定期のお値段も変わってくるんです!
その理由は、JRでは運賃が距離ごとで変わってくるから!
決まった特定の距離で運賃が決められているので、同じ駅を使う時でも迂回したり、別の駅を跨いで通過したら運賃が上がる可能性アリです。
JRの運賃システム
JRの運賃システムは、他にも
特定区間(一定の駅で、他社の運賃に対抗した価格になっている。例えば観光地である名古屋等)
長距離運賃(一定の駅の乗車券と組み合わせると、ある程度金額がお得になる)
東京・大阪の電車特定区間(特定区間とほぼ同様)
特定都区市内(特定区間とほぼ同様)
があり、ルールに基づいて運賃が決定しているのです。
ではより詳しい運賃の計算方法を見ていきましょう。
山手線の運賃計算シミュレーション|キロ数と料金
ではどれくらいのキロ数でどれくらい料金が変わるのでしょう?
基本としては消費税を加算する時10円単位で切り上げとしています。
2014年の例ではありますが、
- 1から3キロ・140円
- 4から6キロ・190円
- 7から10キロ・200円と
料金が変化していきます。
これによって運賃が変化しているんですね。
ちなみに営業距離はホームの端や、駅長室の場所など決まった路線によって測定距離が
変わっているんですって。
この決まった運賃と、基本賃率という距離ごとに加算される金額で電車の運賃は変わっていきます。
基本運賃は以下の通り。
- 1から300キロ・16.2円
- 301から600キロ・12.85円
- 601キロ以降・7.05円
走っている距離を基本運賃分かけて計算します。
しかし特例で一定以内の運賃は固定されているので、
この計算法が合わないときもあります。
運転区間の距離×基本運賃を計算し、1の位をまず切り上げます。
この数字に消費税10%を加えた後、更に1の位を四捨五入して、計算します。
どうしても複雑な計算方法が
出てきてしまうのですが
一定区間以内は基本的に特例として決まっている運賃で、きっぷを購入することになります。
定期券の料金の仕組み|通勤サラリーマンの例
きっぷを見た後は、定期券の料金の仕組みを見てみましょう。
山手線の場合は外回り内回りで、同じ駅間でもかなり値段がかかってしまいます。
定期にも経由が書かれており、この区間内以外は使用できません。
外回りと内回りには十分注意が必要です。
池袋から上野まで、山手線で通勤する場合、池袋・田端・上野の外回りの定期となり
通勤定期一ヶ月で12000円となります。
定期券を購入する時はキロ数と定期の区間を表で探し金額を出します。
通勤定期を東京から一ヶ月買う時、利用する距離が1キロなら6340円、2キロなら6710円…となります。
これは簡単な目安なので実際の料金は異なります。
1キロ未満の数字は、1キロ単位へ切り上げて計算しています。
大体は駅ごとに料金が書かれており、細かな計算をすることはありません。
まとめ
山手線の料金は、仕組みと距離数がやや特殊です。
距離もひどく長い距離はなく、一定距離内で運行しています。
このため料金は一定しているのですが、定期を購入する場合は内回りか外回りかを
あらかじめ決めておく必要があります。
そのため、内回りの定期であれば、外回りを利用した場合は使うことができなくなってしまいます。(もちろん乗車券で運賃を追加することは可能)
運賃の計算方法は消費税の導入などもあり、更に複雑化していくことも十分考えられます。
とは言え、運賃を調べる機能も広く多く利用できるようになり、実際に運賃を計算する機会も
ほとんどありません。