現在、全国で大流行中の「インフルエンザ」。2018年に入ってからも過去最高レベルの流行が続いています。
インフルエンザに感染しないために、また感染しても軽度で乗り越えられるように、予防や対処法をシッカリ理解しておきましょう。
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今年のインフルエンザの特徴は?
全国的に大流行しています今シーズンのインフルエンザですが、例年との違いがいくつか指摘されています。
1)インフルエンザA型とB型が混在
例年ですと、A型かB型のどちらかが流行しますが、今シーズンはどちらも混在しているのが特徴です。例年は1月の流行はA型が主体ですが、今年はB型が大半を占めているようです(地域な・時期にもよります)
2)胃腸炎のような症状
今年の特徴として、胃腸炎のような症状が現れる点があります。吐き気・腹痛・下痢など急性胃腸炎のような症状です。
見分け方としては、急性胃腸炎は吐き気が24時間以内に収まり、発熱も3日程度で下がります。インフルエンザB型の場合は、症状が3日以上続き、咳が出るなどカゼの症状もも併発するといった点が異なります。
3)低い発熱・軽い症状のケースも多い
インフルエンザでは38℃以上など高熱が出る特徴がありますが、今年のB型の場合は発熱が低い(37℃ちょっとなど低温の発熱)ケースが多いといわれます。熱があまり上がらず、症状が軽いため普通の風邪と間違っている患者さんが多いそうです。
感染していることに気づきづらいという点も、大流行している原因かもしれません。
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【インフレンザの潜伏期間や兆候、初期症状】
普通のカゼに比べ、インフルエンザの潜伏期間は非常に短い。ウィルスが体内に入って2日~3日後に発症することが多く、葉外と10日間ほど潜伏していることもあります。
インフルエンザの兆候としては、強い悪寒や 身体の倦怠感(だるさ)、頭痛の症状が現れます。通常のかぜですとこのような症状が続きますが、インフルエンザの場合はすぐに高熱や筋肉・間接の痛みを感じることが多くあります。こうした初期症状がインフルエンザの症状の特徴です。
インフルエンザの症状とは?
《初発症状》発熱・悪寒・頭痛・鼻腔の乾燥
《主な症状》発熱(38℃以上)・筋肉や関節の痛み・倦怠感
《発熱と期間》38~40℃、3~4日間続く
「インフルエンザかな?」と疑わしいときは、インフルエンザのセルフチェックをしてみましょう。
・Yahoo!ヘルスケア:https://medical.yahoo.co.jp/selfcheck/34/?disid=250325000
こちらでインフルエンザチェックができます。項目に答えていくだけなので簡単です。
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【インフルエンザにかかったら?】
1)インフルエンザが疑われる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。安静にして、睡眠を十分の摂り休養します。
2)水分を十分に補給し、脱水症状を防ぎましょう。お茶や暖かいスープでも可、飲みたいものを摂取します。
3)咳やくしゃみが出る時は、周りへ飛散しないように不織布製マスクを着用しましょう。
4)外出は控え、繁華街や駅など人混みを避けます。学校や職場への通有学・出勤も控えます。
インフルエンザの診断や治療、薬は?
インフルエンザの疑いで診療にかかると、インフルエンザの抗原検出キットにより診断を行います。鼻汁などで10~15分で判定でき、A型かB型か判別もできます。
治療方法は、高熱に対しては解熱薬を使い、抗ウイルス薬などを投与します。
A・B型両方に効果がある抗ウィルス薬として、ノイラミニダーゼ阻害薬が用いられます。
《ノイラミニダーゼ阻害薬》
・タミフル(飲み薬)
・リレンザ(吸入薬)
・イナビル(吸入薬)
・ラピアクタ(点滴薬)
インフルエンザの薬は、ウイルス増殖後だと効果が落ちてしまいます。発熱後2日(48時間以内)投与するのが効果的なので、早期の発見・治療が重要となります。
インフルエンザいの流行レベルを知るには?
全国のインフルエンザ流行jの状況を把握するには、国立感染症研究所のレベルマップが有効です。
●インフルエンザ流行レベルマップ(週毎)|国立感染症研究所
https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-map.html
また、厚生労働省mのホームページでも、インフルエンザの対策などが発表されていますので、参考にしてください。
●インフルエンザQ&A|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html
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【インフルエンザの予防方法は?】
インフルエンザウィルスの感染しないためには、日常生活から気をつけることが大切です。
1)流行期には人混みを避ける
他人からの感染を防ぐためには、可能な限り人混みや混雑する場所を避けることが賢明です。公共の場所や学校・会社などでは、マスクを正しく着用することで感染を防ぐようにします。
2)手洗い・うがい
外出後や帰宅時には、手洗い・うがいを徹底しましょう。特に手洗いが重要で、石鹸やハンドソープを使い流水で洗い流します。アルコール消毒液も有効です。
3)室内の温度を保つ
インフルエンザウイルスは乾燥した状態で活発になります。そのため加湿器などを使用し、部屋の湿度を高く保つようにします。湿度の目安は50~60%です。また、定期的に室内の換気も行うようにしましょう。
4)体力を保つ
体力が低下すると免疫力が落ち、インフルエンザウイルスに感染しやすくなります。バランスのとれた食事、充分な睡眠を確保し、体力を保つようにしましょう。
5)予防接種を受ける
ワクチンによる予防接種を受けることで、発症率の低下・重症化率の低下を期待できます。予防接種を受けても100%予防できるわけではありませんが、軽度ですむなど一定の効果はあるでしょう。
予防接種は生後6カ月~13歳未満はシーズンに2回、13歳以上は1回が基本となります。抗体ができるまで2週間程度必要ですので、ピーク開始となる12月前には接種するのが良いでしょう。ワクチンの持続期間は5カ月程度とされますので、毎シーズン接種が必要となります。
インフルエンザと食事
インフルエンザの予防や、感染後の早期回復のために、食事で十分な栄養を確保することが重要です。
●予防のための食事
ウィルス感染を防ぐためには、カラダの免疫力を高めるのが有効です。免疫力アップには、ビタミンやミネラルの摂取が効果的です。
・緑黄色野菜(ニンジン・ほうれん草など)海藻類・豚鶏肉・レバーなど(ビタミンA)
・緑黄色野菜(ピーマン・ブロッコリーなど)イチゴ・キューイフルーツなど(ビタミンC)
・カボチャ・さつまいも・アーモンド・抹茶など(ビタミンE)
・牡蠣(カキ)・サバ・カツオ、牛肉・豚肉など(亜鉛)
●インフルにかかったときの食事
インフルエンザに発症したときは、まずは脱水症状を防ぐため水分補給を十分に行いましょう。スポーツドリンクや麦茶、経口補水液などをこまめに摂取します。
そして、体力や免疫力を上げるために、温かく消化の良いもので栄養を摂るようにします。
・おかゆ、雑炊
・スープ
・うどん
・湯豆腐
・野菜ジュース
・味噌汁
・ヨーグルト・ゼリー
×避けたほうが良い食事
感染時には、胃腸の機能も低下しているので、消化に負担となり食べ物は避けるようにします。
・脂っこいもの(脂肪分の多いもの)
・辛いもの
・コーヒー・紅茶(カフェイン)
・炭酸飲料
・お酒