脈拍数についての。世代別の正常値を知って健康管理に役立てよう。

脈拍数(心拍数)の正常値、世代別・年齢別を知って健康管理に役立てよう。

ご自分の「脈拍数」について、普段から気に掛けているでしょうか?

体調が悪い時や病気にかかっているとき、脈拍数に変化が現れているものです。

また、体質や個人差もありますので、正常時の自分の脈拍数を把握して平均的は数値を知っておくことが大切です。

今回は健康管理の目安として、年齢別に「脈拍数の正常値」が示されていますので、日常の生活にお役立てください。

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脈拍数の正常値(成人)とは?

脈拍数は性別・年齢別によって正常値が若干異なってきますが、通常は一般成人で60~100拍/分を基準値としています。

男性と女性を比較した場合、男性より女性の方が心拍数は多い傾向にあります。

個人差はありますが成人男性の心拍数は1分間に65~70拍。成人女性の心拍数は1分間に70~80拍といわれています。

また、年齢別に見ても脈拍数の正常値は異なってきます。乳幼児は心肺機能が発達していない為に、心拍数が早い傾向(1分間に110~140拍)にあります。

脈泊数の正常値(子供)の場合

子ども(小学生)は、成人と比較すると、脈拍がやや早い傾向にあります。平均すると1分間に80~90拍が基準値と言われています。

中学生になると、成長期に関する「スキャモンの発達・発育曲線」をみてもわかるように、心肺機能が一番発達する時期となります。

10代前半の脈拍数正常値は一般成人と同じ1分間に65~80拍程度です。

高齢者の場合は心肺機能の低下ということもあり1分間に60~70拍が平均となります。

【年代による脈拍の正常範囲】


年代(世代)別に、脈拍数の正常値と基準にされている数値になります。

年 代 脈拍数(1分間当たり)
新生児 130~140
幼 児 110~120
子ども  80~90
成人(男性)  65~75
成人(女性)  70~80
高齢者  60~70

脈拍数が多い(早い)と、どうなのか?

1分間の心拍数が100拍を超えた場合を頻脈といいます。この数値だと「脈が早い」という状態です。

脈拍が早い原因として考えられるのは、交感神経の働きが優位になっている事が考えられます。

いわゆる「緊張している場面」や「興奮している状態」のときに心拍数は高くなります。

また、ストレスとも大きな関係があります。精神的に強いストレスを感じていると、交感神経が興奮し脈拍数が早くなってしまいます。

さらに、運動や入浴といった日常生活の動作でも脈拍数はあがります。

考えられる原因としては、ストレス、貧血・低血圧、ホルモンバランスの乱れ、運動や入浴の一過性のもの、薬の副作用などがあります。

貧血やホルモンバランスの乱れは、大きな病気が影に潜んでいる事もあるので原因を早めに追求する事が大切です。

薬の副作用の場合は、医師に相談の上このまま服用を中止するなどの判断が必要です。



 脈拍数が少い(遅い)と、どうなのか?

1分間の心拍数が60拍未満の場合は除脈といいます。

副交感神経の状態が優位になっていると脈拍数は少なくなります。就寝中や起床時はリラックス状態などは、脈拍数は少ない状態です。

また、日常的にマラソンなどの長距離などの全身持久力を必要とする競技をしている人は心肺能力が高く平均して脈拍が遅いと言われます。

スポーツ心臓の可能性があるため、安静時脈拍数が1分間に60拍未満の方が居ます。この場合は、特に問題はありません。

注意をしなければいけないのは、急に除脈の状態になったときには身体が酸欠状態にある可能性があると言う事です。

心拍数が少ない(遅い)と言う事は全身に送られる血液量が少なくなるために、酷い場合には意識消失などの状態になる事があるため注意が必要です。

【脈拍数と心拍数の違いとは?】

脈拍を測る

脈拍数について説明しましたが、同じような意味で「心拍数」という言い方もあります。

脈拍数と心拍数の違いですが、数値としては同じ値になりますので、一般的には同義語と思ってよいそうです。

医学的には(心臓病など)、厳密に言うと違うようですが、一般の健康管理という点では同じ意味ととらえて問題ないでしょう。

脈拍数や心拍数は、健康を管理する上で1つのバロメーターになりますので、日々気をつけてみると良いでしょう。

【血圧と心拍(脈拍)数の関係とは?】

日頃の健康管理の指標には、血圧のほかに「心拍数」の数値がよく利用されます。

心拍数(しんぱくすう)とは、一定の時間に心臓が拍動する回数で、1分間の拍動の数で測ります。

心拍数を測定することで、脈拍の回数(多い、少ない)、脈拍のリズム(みだれ)などが確認でき、心臓を中心とした循環器系の異常を早期に発見することに役立ちます.

一般成人の安静時脈拍数は1分間に60~100回を正常の範囲としています。

(ちなみに、心拍と脈拍はほぼ同じことを指しています)

脈拍の測り方に注意が必要

尚、測り方については時間帯や場所などその人の状態により異なってきます。一定の状況で測定することで数値の比較ができるのでご注意ください。

心拍数を下げるには?

脈拍数や心拍数の数値が上がりますと、病気や死亡のリスクが高まると言われます。

もちろん数値には個人差がありますから、基準値と自身の平均値などを比較して、上がりすぎなら脈拍を下げる工夫が必要でしょう。

安静時の心拍数を下げるには運動が良いとされます。運動時の心拍数は平常時よりも下がる傾向にあるからです。

また、ストレスも心拍数が上がる原因になります。日頃からストレスを緩和することで心拍数を下げる効果が期待できます。

脈拍と血液の関係について

脈拍 下げる
心臓が血液を送り出す際には、動脈に拍動が生じるので、血圧と心拍数は大きく関係しています。心拍出量が多ければ、血圧は上昇してしまいます。

高血圧症で動脈硬化が進んだ状況だと、心拍数が増え血圧も高くなりがちです。高血圧だと脈拍数が上がらなくても、心臓や血管に負担が多くかかります。(心拍数が上がることで、血圧も下がりにくくなる)

また、心臓に障害などがあると脈が安定せず心臓からうまく血液が流れていかない恐れが出てきます。そうなると循環している血液が少ないため、血圧も低めになる傾向があります。

血圧の正常値が気になる方は、こちらに年齢別の基準値などを記載しています。
>> 血圧正常値が気になる方へ!年齢別の基準値(高血圧・低血圧も)

ご参考になさってください。

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コメント

  1. 嶋田好昶 より:

    80歳 男性 身長172センチ 体重64㌔ 無職 運動は週一でゴルフ(カートに乗って)
    毎日朝晩食後に血圧測定しています。血圧は高⇒100~120 低⇒50台から70台中心 脈拍
    従来より60~70で推移 脈拍が3年8月上旬より30台から40台になった。
    体調は特に変わった自覚はない。昭和60年に心筋梗塞でバイパス手術その後バルーン施術・ステント留置術2回(4ヵ所)にて専門病院にて定期的に地ウイン中。